ライフプラン解説
FIRE後の最初の数年が一番こわい — 暴落の「順番」リスク(SoRR)とシミュレーター対策
FIRE を目指して資産を積み上げてきた人ほど、見落としがちなリスクがあります。 「暴落がいつ来るか」ではなく、「いつ来たか」で結末が変わる —— これを SoRR (Sequence of Returns Risk = 収益率配列リスク) と呼びます。
同じ平均リターンでも、結果は正反対
たとえば 30 年で平均 5% のリターンだったとしても、暴落が来る順番で結末は大きく変わります。
- 取り崩し開始の直後に暴落 → 資産が大きく削れ、回復前に元本を切り崩すので枯渇が早まる
- 後半に暴落 → すでに資産が増えているので、ダメージを吸収できる
平均が同じでも「順番」が違うだけで、資産が尽きる年が 10 年以上ズレる ことがあります。 これが FIRE 後の最初の数年が「魔の期間」と呼ばれる理由です。
なぜ取り崩し期に効くのか
積立期は、暴落はむしろ「安く買えるチャンス」でした。でも取り崩し期は逆です。 下がった資産を売って生活費にあてるため、次の負のスパイラルが起きます。
- 安値で売る → 口数が減る → 回復しても戻りきらない
同じ暴落でも、積立期と取り崩し期で立場が逆転するのです。
取り崩し期の暴落は「資産が減る」だけでなく「減った資産から売り続ける」ため、 ダメージが二重にかかります。平均リターンだけ見て安心するのは危険です。
対策は「事前にシミュレーションしておく」こと
SoRR は運の要素が大きい一方、備え方はシンプルです。
- 取り崩し率を下げる (4% → 3.5% など)
- 現金クッションを持つ (暴落時は取り崩さず現金で凌ぐ)
- 暴落耐性を数字で確認しておく
特に 3 つ目は、感覚ではなく数字で見ておくことが大切です。 「もし取り崩し開始の翌年に -30% が来たら、自分のプランは耐えられるのか?」 —— これを試せるのが、人生コンパスの 暴落耐性テスト です。
開始直後の暴落を想定して、資産がどう推移するかをその場で確認できます。 「平均」ではなく「最悪の順番」で一度試しておくと、現金クッションをどれくらい持つべきかが見えてきます。
まとめ
- FIRE 後は「暴落がいつ来たか (順番)」で結末が変わる = SoRR
- 取り崩し期は暴落のダメージが積立期と逆転する
- 対策は「取り崩し率↓・現金クッション・事前シミュレーション」
- まずは最悪の順番を一度試してみることから
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人生コンパスの暴落耐性テストで、取り崩し開始直後にリーマン級が来たときの影響を確認できます。最悪の順番を想定して、現金クッションや取り崩し率を設計できます。
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